【レポート】LE-9エンジン地上燃焼試験の報道公開

2018年6月25日、種子島宇宙センターにおいてLE-9ロケットエンジンの地上燃焼試験が行われ、報道関係者に公開された。

LE-9エンジン実機型#2の模型

このエンジンは2020年運用開始予定の日本の新型ロケット、H3の1段目に用いられる予定である。
試験は実機型フェーズ・認定型フェーズの順で行われ、今回は実機型フェーズの#2エンジンを用いたシリーズの最終回に当たる。
これまでの燃焼試験では「製造ばらつき」、「フライト時のエンジン⼊⼝圧⼒/温度ばらつき」を考慮した エンジン作動状態を包絡する広範囲の作動条件(温度・圧⼒・流量)、累積作動秒時の試験を実施し、エンジンシステムの特性、コンポーネントの耐久性・特性データを取得してきた。
今回はターボポンプの入口圧力を徐々に低下させた場合の挙動を調べることが目的で、試験後のコメントでは「非常に良いデータが取得できたと思う」とコメントしていた。

試験中。記者席の上を噴煙が通過していった。水蒸気と水なので無害。

テストスタンド

下半分にエンジンノズルが見える

安心した表情での記者説明