H3ロケット6号機(30形態試験機)及び小型副衛星の機体公開(前編)

宇宙航空研究開発機構(以下、JAXA)は2026年5月24日、25日に鹿児島県の種子島宇宙センターでH3ロケット6号機(30形態試験機)(以下、H3ロケットF6)と、H3ロケットF6に搭載されるペイロードを公開しました。
初日の5月24日はH3ロケットF6が公開されましたので、前編としてこちらから紹介します。

H3ロケットF6 ©JAXA

30形態の「30」は1段エンジン(LE-9)の数と、固体ロケットブースタ(SRB-3)の数を表しています。上図の通り、LE-9が3機でSRB-3がない(0本)形態です。
なお、H3ロケットで最も一般的な形態は、LE-9が2基、SRB-3が2本の22形態で、打上げ予定の9号機までの9機のうち7機が22形態です。

H3ロケット22形態(左)と
H3ロケット30形態(右)

竹崎展望台で青い作業着に着替え、バスに乗りVAB(整備組立棟)に到着した取材班は、エレベーターで4階に案内されました。

機体全体のうち、1段液体水素タンクの上部3/2くらいを見ることができました。その上にある1段液体酸素タンクと繋がれる中央部(薄緑の部分)も少しだけ見えますが、さらに上の1段目液体酸素タンクと段間部、2段目液体水素タンクは作業用の足場に隠れて見ることができません。

続いて階段を降り一つ下の階へ。真中から左右へ上向きに割れる跳ね橋状の足場を歩き、ロケットの真正面を見ることができました。ロケットの反対側、撮影者の背面には採光用の窓があるため、撮影のための環境は良好でした。

再びエレベーターに乗り、最後にVABの最下層へ案内されました。3機のLE-9エンジンが装着されているのが分かります。3機のエンジンには番号が振られていて、右奥がNo.1エンジン、左側がNo.2エンジン、右手前がNo.3エンジンです。

H-ⅡA、H-ⅡBロケットは移動発射台の上に乗っていましたが、H3ロケットでは移動発射台にめり込む形となっていて、床面とノズルとの間隔が非常に狭いことが分かります。H3ロケットの全長では移動発射台の上に乗せてしまうとVABの天井につかえてしまうためです。

翌日のH3ロケットF6のフェアリング、ペイロード公開の様子は後編で紹介します。

文、図(特記以外):樋口厚志
写真:金木利憲、樋口厚志